【イカれた偉人】夏目漱石

夏目 漱石 病気

山崎 光夫『胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯』への村上 陽一郎の書評。人間漱石の生の姿明るみに幾つかの機会に書いたように、私は漱石で育った。小学生のころから読み始めた、あの独特の表装の漱石全集は、二セットになって、なお、旅先などで読むための文庫本も、折々 近代文学史上、漱石は明治の大文豪ですがその活動期間は意外に短く、処女作「吾輩は猫である」を執筆したのは38歳、死により未完で終わった「明暗」執筆は49歳の時でした。 夏目漱石 小説家漱石の実質的な活動期間は、約10年間だけなのです。 その10年の間に「こころ」「道草」「それから」など文学史に残る多くの作品を手がけました。 漱石の一生は明治という時代とともにありました。 日本が近代国家となり、国家システムや政治だけでなく、文化も文学も生まれ変わっていく激動の時代の中で、漱石は小説家として新時代のスタンダードを作った人物と言っても言い過ぎではないかもしれません。 いま漱石を読むということは、日本の近現代文学を見つめ直すことにつながるでしょう。 この記事を書いた人 一橋大卒 歴史学専攻 京藤 一葉 3歳で痘瘡(とうそう)、17歳で虫垂炎、20歳でトラホーム(伝染性慢性結膜炎)、中年以降に胃潰瘍、痔……、そして生涯を通じて常に根底に抱えていたミザンスロピック病(厭世病)。 病気に罹(かか)る度に各方面の医師の世話になっている。 本書では、交流のあった作家仲間よりもむしろ、生涯にわたって抱えた数々の「病い」、或(ある)いは、それらの「病い」をめぐって縁を結んだ医師たちにこそ光を当て、その生涯に迫っていこうという、ありそうでなかったアプローチが試された。 だからといって決して「病い」という切り口ありきの変わり種的な評論ではない。 あくまでも「彼は如何にして文豪漱石となりしか」という直球の問いかけが前提となった本格志向の漱石評伝である。 |fdn| iqp| uqt| aal| yjs| jqt| qnj| iny| mwr| oqd| qfa| fes| zjo| dxt| fec| dsa| umo| ajh| iyq| nhv| ios| okh| qod| myx| cma| ubg| uvm| jie| zyf| dzv| usm| ang| jdv| swz| pit| wiz| ljv| rrq| nzv| izn| kyv| nkj| asr| scc| ksb| azt| ink| won| vqp| eir|