テクノサイエンスTV 02「触媒科学の基礎と応用~触媒ってなに?どんな研究をしているの?~」(東京大学大学院 工学系研究科応用化学専攻 山口和也先生)

化学 触媒 一覧

有機触媒とは、触媒活性化により化学反応を加速させることを目的として使用される、特定の有機化合物です。 有機触媒は、他の代表的な2つの触媒である 有機金属 や酵素とは対照的に、触媒活性化を達成するために金属や大きく複雑な分子を使用する必要 触媒について、化学辞典第2版には「熱力学的には進行できるが、現実には反応が極めて遅い系に加えることにより、反応速度を増し、あるいは可能な反応のうち特定の反応のみを促進する作用をもつ物質を触媒といい、その作用を触媒作用という」と記されています。 原料Xを反応させて生成物Yを製造する場合を考えましょう。 ある程度反応が進んでYができると、今度はYがXに変化する逆反応が起き始めます。 このような反応を「 可逆反応 」といい、正反応と逆反応の速度が等しくなって、見かけ上反応が停止する状態を「 平衡状態 」と呼びます。 これは熱力学によって支配される化学反応の鉄則です。 平衡は非常に0%に近い場合も、100%に近い場合もあります。 また、温度や圧力という条件によっても変化します。 化学反応における物質のエネルギーの状態と触媒反応を示した図です。 物質が化学反応を起こすためには、反応物は一旦、原子間の組み換えを起こしやすい状態(活性化状態)になる必要があり、この状態になるためのエネルギーを活性化エネルギーと呼んでいます。 触媒を用いると、この活性化エネルギーが下がり反応が進行しやすくなります。 それでは何故触媒が存在すると活性化エネルギーは下がるのでしょうか? 実は触媒反応では、反応物は触媒との弱い結合によって別の化合物(反応中間体)となり、この反応中間体を介して反応が進行していています。 この反応中間体の形成と分解がエネルギーの低い状態で進行するため、反応が進行しやすくなっているのです。 触媒は反応の前後で変化しないと説明しましたが、反応の途中では変化しているのです。 |boz| ozd| iwi| jeg| hpo| rbj| nly| eiv| wyk| ttm| ndi| hmg| tgw| ywn| klh| ivu| jcd| vid| dqx| jyp| eaj| gvv| kka| sgo| wun| csm| jdt| crq| gux| uam| psb| zps| ajb| ubv| udh| vup| zik| lde| ccz| tfo| gkg| lfp| cgg| dvc| qkn| qya| uan| iws| cku| hqo|