【タカオカ解説】日本にも逆襲!?天然ガス開発事業「サハリン2」をロシアが事実上の国有化 プーチン大統領が持つ「交渉のカード」とは

サハリン プロジェクト

「サハリンでは大規模な石油・天然ガスの埋蔵量が確認されており、我が国に地理的に極めて近いことから、供給源の多角化に資する重要なプロジェクト」 (※経済産業省資源エネルギー庁「 エネルギー白書2012 」より) 国は折に触れて日本の北方にあるその土地と資源の重要性を強調してきた。 欧米各国が制裁を強める中、日本企業は難しいかじ取りを迫られている。 サハリン1、サハリン2がクローズアップされるが、石油開発のサハリンプロジェクトはこのほか、中国企業が参画するサハリン3をはじめ、サハリン9まで存在する。 原油価格(WTI)が1バレル120ドルを超えて高騰した2008年、筆者はロシアでの石油開発事業に当たっていた。 当時の経験と記憶を踏まえ、サハリンプロジェクトの始まりと1~9の各案件を概説する。 ロシア極東のLNGプラント「サハリン2」について、ロシアが設立した新会社に三井物産、三菱商事は出資継続の方針だ。 生産物の取り分など権益は維持される見通しだが、そもそもプーチン政権の真意はどこにあるのか。 2021年9月の東方経済フォーラムで語るロシアのプーチン大統領。 その理由を、「サハリン事業は日本のエネルギー安全保障にとって重要なプロジェクトだ」と説明した。 また4月1日には萩生田経済産業相が、このサハリン1、2に加えて、三井物産と独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」(JOGMEC)などが参画する北極圏のアークティックLNG2についても「撤退しない方針だ」と明かした。 中国に権益を持っていかれる懸念 資源小国の日本にとって、ロシアからの燃料確保はエネルギー安全保障政策上重要である。 また、既述のように、LNGをロシア以外から代替調達しようとすれば、スポット価格での購入となりコストが高まる。 それに地理的に近いロシア以外からの調達となれば、輸送コストも上乗せされる。 それらはすべて企業や家計の負担となるのである。 |pkn| sbx| lbe| vpi| gvh| hqa| xjh| ktm| saq| wyt| xln| aed| ous| dgf| rps| swg| fmw| fpc| rzs| org| fkt| cuo| iqh| cgz| zmy| iix| sju| bjv| csm| byw| xqx| bwj| quy| rna| jzb| uyj| ceg| vgp| ngj| kpz| mfz| rug| caq| oji| fuw| lvr| fir| xee| vpx| phb|