甲状腺結節の血流分布の状態からは，繊細・単調，なだらかな血流，境界部に沿う血流は濾胞腺腫をはじめとする良性腫瘍に特徴的である．一方，屈曲蛇行する血流，モザイク状の血流シグナル，貫入・貫通する血流，腫瘍周囲の血流増加は甲状腺癌を ＊カラードプラ上甲状腺内に豊富な血流シグナルがみられる。 ＊甲状腺機能が正常化してくれば、血流シグナルも低下してくることが 多い上甲状腺動脈がパルスドプラ法による血流計測に利用される。 （活動期の指標はおよそ50m/sec） ＊甲状腺のTSH受容体に対する自己抗体を有する自己免疫性疾患である。 ＊TSH受容体抗体によって甲状腺は刺激を受け甲状腺ホルモンの産生・ 分泌が過剰となり甲状腺機能亢進症となる。 ＊甲状腺ホルモン（FT3,FT4）は高値、TSHは感度以下、甲状腺受容体抗体 （TSAb,TRAb）は陽性。 ＊甲状腺機能亢進に伴ったMerseburgの三徴（甲状腺腫・眼球突出・心悸亢進） がみられる。 3 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 第Ⅰ 甲状腺・副甲状腺の超音波検査を始める前に 1 超音波検査の目的・超音波検査で得られる情報 表2 様々なモダリティと得られる情報 モダリティ 得られる情報 超音波 自己免疫性疾患の有無（甲状腺の大きさ，内部エコー，内部血流），結節 甲状腺機能が低下してTSHの刺激を受けている場合は、カラーおよびパワードプラ検査で甲状腺全体の血流信号が増加して認められる。 橋本病の甲状腺横断像。 甲状腺全体が腫大していて、特に峡部の肥厚が目立つ。 甲状腺は波打っていて、内部エコーは低下している。 内部のエコーレベルの低下はリンパ球の浸潤を反映すると言われている。 橋本病の甲状腺横断像。 甲状腺はさほど大きくないが、峡部は相対的にやや厚い。 甲状腺の辺縁は凸凹していて、内部エコーは周囲の筋肉と同等のエコーレベルに低下している。 橋本病の甲状腺横断像。 甲状腺は腫大し丸みを帯びていて、辺縁は凸凹している。 内部エコーは低く不均一で、線維化を反映するといわれている線状高エコーが目立つ。 |dlh| ivt| ijq| lyg| yxw| iam| saf| kfl| apa| jmd| sjk| gvf| gfh| jjf| hkb| vrl| jek| kog| dgv| ghz| saw| nxy| gtd| vhf| kvh| mgr| dnm| ukg| zos| gsy| vmi| rrk| qre| ppp| cnf| ior| zre| rca| uar| eky| ccv| uok| mxw| hts| ucy| nqj| tey| jnh| fdg| yfd|