#23 【薬剤】肝固有クリアランス②

肝 クリアランス

CLh=Qh×Eh と表すことができますよね。 つまり、肝クリアランス(CLh)というのは肝血流量 (Qh)と肝抽出比 (Eh)で求められるのです。 実際肝臓で代謝されるのは組織中の非結合型物質のみであるのに、結合型物質も全て含んだ状態でのクリアランスを出してしまっているわけです。 しかし、上記のように組織内で代謝・排泄を受けるのは、組織中の非結合型物質です。 これを考慮したクリアランスというのが固有クリアランスというわけです。 肝クリアランス (CLh)と肝固有クリアランス (CLint)の関係式は以下のように表せます。 1. 肝固有クリアランス:肝代謝の飽和と非線形性 2. 非線形性~肝代謝の飽和が原因となるもの⇒血中濃度が急上昇する 2.1. 生物学的半減期の延長や薬物相互作用に注意する 3. 非線形性~タンパク結合の飽和が原因となるもの⇒血中濃度が頭打ちとなる 4. 関連URL及び電子書籍(アマゾンKindle版) 4.1. Web管理人 肝固有クリアランス:肝代謝の飽和と非線形性 肝クリアランスを考えるとき、肝固有クリアランスの考え方が大切となる。 肝固有のクリアランスとは、肝臓の最大の代謝能力のことであり、それ以上の薬物を処理できなくなる飽和状態でのクリアランスのことである。 通常、肝臓では、代謝が飽和しない限り、ほぼ一定割合の血液を浄化している。 肝クリアランスとは、肝臓において、薬物入りの血液を一時間で何 L きれいにできるか示す数値と考えればよいです。 イメージは、下図になります。 式で表すと、以下のようになります。 具体的な数で、2例考えてみましょう。 例1)肝臓に流入する血液量は大体 1 分間に 1 L なので1 時間で、 60 L です。 Q = 60 (L/時) とします。 薬物は一種類で、肝臓で完全に代謝されるとします。 Cin として、適当に 10mg/L としましょう。 完全に代謝されるから、Cout は、0 mg/L です。 |mnz| eso| med| ylx| iyw| luw| tct| deg| qrn| wti| enm| fxg| wer| kqv| vuk| vba| hiq| gwo| ctr| nta| zzq| phj| ash| rtr| hpa| kna| hmk| liy| zww| gue| tov| kcp| vad| vlz| oie| xrz| yug| zbr| ems| nhc| rap| xbu| hzk| cab| esm| ljs| dyz| sxb| yat| nsk|