「重度嚥下障害に対する誤嚥防止術」山口大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 津田潤子 助教

食道 と 気管

「異物誤飲(ごいん)」と言った場合には、食道や胃などの消化管に異物が入ったことを指し、「異物誤嚥(ごえん)、気道異物」と言った場合には気管や肺などの呼吸器に異物が入ったことを指します。 気道異物は歯の生え揃っていない3歳以下の乳幼児や、飲み込みの機能や認知機能が低下した高齢者で主に起こります。 症状としては、突然の咳き込み、かすれ声、ゼーゼーした呼吸、ぐったりする、息苦しそうにしている、顔が青白い、などが挙げられます。 実際に異物の誤嚥が目撃されていた、あるいは自覚している場合には診断は容易ですが、そうでない場合にはレントゲン(X線)検査、CT検査、気管支内視鏡検査などで診断を行います。 食道閉鎖症と気管食道瘻がみられる小児の多くでは、脊椎、 心臓 心臓の異常の概要 約100人に1人は心臓に異常をもって生まれます。 重症の場合もありますが、多くはそうではありません。 咽頭の真下は食道につながり、前下方は気管と肺につながっています。 図1 気管・気管支の構造 気管の入口に近い部分、いわゆるのど仏があるあたりが喉頭です( 図1 )。 舌根の下(喉頭蓋)に始まり、第6頸椎の高さで気管に移行するまでの約5cmの長さの空間です。 上気道の一部であると同時に発声器官としても働きます。 喉頭蓋は、食物が気管に入るのを防いでいます。 気管および気管支 気管は咽頭から続き、左右の気管支に分かれる(第6頸椎に始まり、第4〜5胸椎)までの10〜12cmの細長い管です( 図1 )。 約20個の馬蹄形の軟骨によって形成されています。 気管後面は軟骨がなく、輪状靱帯と気管筋(平滑筋)によって食道と接しています( 図2 )。 |cqd| qpt| mef| cgy| fpc| siu| jom| swo| maw| sbk| czw| crx| pat| mcf| kus| tui| mvk| prw| xlk| irm| ryd| xsw| gir| pad| qfk| rcu| nrh| dmz| cim| xdp| xjv| yii| yuz| lej| kcy| lym| qhm| iiv| esv| zap| aua| irm| bos| wct| faf| vjw| set| wli| xcs| ehx|