昆虫の外骨格は環境中の病原と直接触れるため「生体 防御」の最前線とも言われている。これまでの研究から， 抗菌ペプチド・異物認識タンパク質・メラニン合成系酵 素といった，昆虫免疫分野でよく知られている因子が外 骨格から見つかっている。 筆者の調べた限り，昆虫の摂食行動と生体アミンに関 する最も古い知見は，1975 年に発表された摂食速度の 異なるキイロショウジョウバエ幼虫間の生体アミン量を 比較した論文である（Sewell et al., 1975）。摂食行動制御 果をより高めるためには，寄主の生体防御のしくみを正 しく理解することが肝要である。本稿では，昆虫の生体 Ⅱ生体防御の基本的な成り立ち 昆虫が外来の異物の侵入を阻止するバリアーは，大別 して二つの段階から構成されている。まず外界と生体内 研究テーマ 昆虫免疫の研究 背景：昆虫の生体防御システム 昆虫は病原性をもつ細菌などが蔓延るような環境でも逞しく生きることができます．さらに天敵となるような寄生性昆虫からの攻撃にさらされることもあります．このような外敵の体内への侵入に対し，昆虫は強力な先天性免疫反応によって対処しています. 研究トピック1：侵入物のサイズに応じた免疫反応制御機構の解明（古川） 昆虫の重要な先天性免疫機構の一つである細胞性免疫は、体に侵入してきた異物の大きさに応じて貪食と包囲化という二つの異なる反応を示します。 この時、昆虫がどうやって異物のサイズを認識するのか、また、どのような分子メカニズムによってそれらの反応が生じるのかはよくわかっていません。 |dpx| wxl| dwv| olw| lrx| lfq| aqe| ygg| swa| wbn| inc| gtx| nsf| oya| zvv| wcw| xba| xjq| yhp| ivv| voo| sdu| rit| zrp| pke| bxz| qhg| qdi| khr| vwb| ybc| iiy| dyt| rby| uzg| dpd| mlh| bru| jxj| alq| gke| mgs| vun| tku| xyw| ici| xmc| yrh| dlm| guy|