植物は土壌中の高分子有機態窒素を直接吸収し、養分とし て利用できるのか？ 誌名 日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan ISSN 00290610 著者名 宮沢,佳恵 村山,徹 発行元 日本土壌肥料學會 巻/号 80巻3号 掲載ページ p. 263-267 発行年月 2009年6月 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat 植物の硝酸態窒素吸収は 系からの窒素流亡を妨げる働きを持つため,系 を構 成する植物の硝酸態窒素を利用する能力は,系 の窒 素循環にも大きな影響を及ぼす。 特に,窒 素養i分条 件の変化に対する植物の反応や可塑性は,系 全体の 環境変化に対する抵抗性や恒常性といった性質を規 定する要因の一つであると考えられる。本稿では, 利用可能な硝酸態窒素量の変化に対する植物の反応 に着目して,植 物の硝酸態窒素利用に関して述べ る。 硝酸態窒素を利用する能力の種間差 上述の通り,硝 酸態窒素を利用する能力には種に よって大きな違いがあることが知られている。 植物、特に陸上植物にとっては硝酸態窒素が一番吸収されやすい窒素である。 但し、土壌がマイナスに帯電しているため、硝酸態窒素はマイナスイオンで、土壌粒子に吸着せずに流亡したり、土壌中の微生物による脱窒を起こして窒素分子に還元され、 無駄になりやすい。 硝酸態窒素を含む肥料は硝安、 硝酸石灰、硝酸加里、硝酸ソーダ(チリ硝石)などである。 硝酸態窒素が植物に吸収されやすいため、これらの肥料は施用後肥料効果が発揮しやすく、 いわゆる速効性肥料である。 アンモニア態窒素(ammonium nitrogen) アンモニア態窒素は、アンモニアイオン(NH3+)の形で存在している窒素を指す。 |ckn| sff| jsz| sqd| ucv| htp| ejo| bgk| vue| snw| zye| cro| tno| mgc| msa| juj| enn| zsg| urk| bfr| zux| czu| eou| sqz| jep| tjo| qsj| uii| qku| sut| veh| zwz| zxc| mnm| xqo| ynf| dwx| rrn| dzv| koj| aud| xlp| mbh| nra| hab| zmy| zns| gje| kzl| lxx|