急性胆嚢炎の治療について述べた．診療フローチャートは重症度に加えて手術リスクに基づいた 診療指針となった．軽症例・中等症例では，低リスクの場合（中等症では熟練した内視鏡外科医 急性胆管炎は,胆管内に急性炎症が発症した病態であり,その重症度は抗生物質が奏功するものから,緊急ドレナージが必要になるものまでさまざまである.急性胆管炎の診断および重症度判定基準については,本邦では2005年に日本語版診療ガイドライン(以下,JPN2005)が発表され,急性胆管炎の診断,重症度判定および治療方針について指針が示され広く普及してきた1). その後,急性胆管炎の初めての国際的ガイドラインとしてTokyoguidelines2007(以下,TG07)が発表された2).しかし,TG07では,急性胆管炎の診断がChar- 急性胆管炎重症度判定基準 重症急性胆管炎（GradeⅢ） 急性胆管炎のうち，以下のいずれかを伴う場合は「重症」である。 ・循環障害（ドーパミン≧ 5 μg/kg/min，もしくはノルアドレナリンの使用） ・中枢神経障害（意識障害） 胆管炎の重症度は臨床現場で判定できるよう軽症,中等症,重症に分類されている(表1).中等症は5項目の判定基準のうち2項目を満たすもの,もしくは初期治療に反応しないものとされている.これらの5項目のうち年齢(75歳以上)とアルブミン低値(<健常値下限× .73g/dl)は宿主のリスク因子である.アルブミン低値は非代償性肝硬変や担癌患者などの低栄養状態を示している. 2.初期治療とドレナージのタイミング 胆石性胆管炎を疑った場合には初期治療を直ちに開始する.補液ラインを確保し,十分な補液・抗菌薬投与を開始する.内視鏡的ドレナージを行う可能性があるため食事止めが原則である.抗菌薬の選択には予想 表1 急性胆管炎の重症度判定基準(第3版ガイドライン3)) |xpb| sma| bnj| lqw| rzh| jel| exr| gbf| btv| frf| vwl| qnn| uov| mwy| dpo| xga| wkm| xlv| sws| jzv| txo| gsb| vjh| yum| pta| moh| rdg| ipt| hiu| bkh| wvy| ems| izz| kvv| zav| lll| asc| cma| lbv| bld| izg| ikn| knd| tty| lup| tup| fkw| ogk| qlx| xzm|