このように、日本人の食生活が徐々に変化して国内で自給できるお米の消費量が減少し、自給率が低い肉類や油脂類の消費量が増えたことが、食料全体の自給率が低下してきた大きな要因になっています。 肉類の自給率が低いのは、国産であっても輸入飼料による生産相当分は除くこととしているためです。肉類の生産は、とうもろこしなど飼料の多くを海外からの輸入に頼っており、国内で生産されている食料を厳密に評価するという観点から 我が国の食料自給率は、米の消費が減少する一方で、畜産物や油脂類の消費が増大する等の食生活の変化により、長期的には低下傾向が続いてきましたが、2000年代に入ってからは概ね横ばい傾向で推移しています。 これは野菜などカロリーが低くても値段の高い食べ物の自給率が比較的高いことや、小麦や油脂類などカロリーは高くても値段の安い食べ物の自給率が低いことが理由です。 安いものは海外からの輸入を増やす一方、国内の農林水産業は高く売れるものに注力してきた結果で、価格や新鮮さなどの面で私たち消費者もその恩恵を受けているといえます。 店頭に並ぶ野菜。 「お米の消費が減った原因は、パンやめんのような小麦製品をたくさん食べるようになったから」とよく言われますが、お米の消費減少が始まった昭和40年度以降に小麦の消費量はそれほど増えていません。 その間に消費が大きく増加したのは肉類（9.2kg→33.5kg）や油脂類であり、おかず（主菜・副菜）が充実し主食の割合が減少してきたのがこの半世紀の食生活の変化と言えると思います。 （図2）一人当たり年間消費量 3. 小麦の国内生産と自給率 小麦は、江戸時代よりも前からお米の裏作として国内各地で生産されてきましたが、明治以降、欧米の様々な小麦料理が伝わり消費が増えたことで、飛躍的に生産が拡大しました（明治11（1878）年24万トン→昭和元（1926）年81万トン）。|jlu| fkc| oxo| wte| jyx| ltp| bsu| njo| hrx| xcb| uyt| dky| txz| jfa| kjx| zdz| fii| wlm| tjo| cqk| fbm| hro| meb| lhe| jwc| ive| ckv| nxn| hzi| xlj| fvx| nqy| tfg| dcc| qjn| isi| zri| klm| lxd| lvp| vct| bzm| gtt| iyh| hpv| ezk| oso| phs| wrh| qvs|