小脳性めまいと眼球のフィジカル:めまい(Part.2)

注視 眼 振

注視眼振を見る際は,生理的な極位 眼振を異常所見と間違わないようにする(視標の移 動は30度ぐらいまでにする)。 また,左右どちらか の側方視時のみ注視眼振がみられる場合には,むし ろ末梢前庭障害による方向固定性水平性眼振のAl- exander's law による増強をみている可能性がある (図3B)。 ちなみに,側方視時には下眼瞼向き眼振 (多くの場合小脳病変)も増強してわかりやすくな るため,側方視時には一緒に下眼瞼向き眼振の有無 もチェックしておくとよい(図3C)。 患者が比較 的若年であれば,smooth pursuit が滑らかでない (saccadic pursuit)ことも,中枢病変を示唆する所 見である。 めまい患者の外来診療で最初に行う検査が注視眼振検査である.正面および上下左右に約30°の眼位で,眼振の有無を観察する.眼位を傾け過ぎて,極位眼振をとらないよう注意する.また,この検査の前後で,眼球運動制限の有無を観察し,さらに滑動性眼球運動がスムーズにできているかどうかも併せてみるようにする.頭位眼振検査は,Frenzel 眼鏡あるいは赤外線CCDカメラを頭部に装着して,ゆっくりと頭部を動かして,各頭位で眼振の観察を行う.このとき,頭位変化における眼振の誘発の有無を観察しておくと,両側前庭機能低下のスクリーニング検査となり得る.頭位眼振検査で方向交代性下行性眼振(図1A)が認められれば,カナル 注視眼振 英 gaze nystagmus 関 眼振 [show details] 注視によって出現する 眼振 をいう。 分類 小松崎 (1975) A群:定方向性の眼振で、水平性、回旋性の眼振である。 末梢前庭性障害でみられる。 B群:水平方向の 注視方向性眼振 は、脳幹や小脳などの中枢性障害で見られる。 C群:定方向性の純 回旋性眼振 であり、下部脳幹、特に延髄の障害が疑われる D群: 垂直眼振 であり、下方への眼振は延髄下方の障害、上方への眼振はまれであるが、小脳や脳幹の障害と関係があるとされる。 E群: 振子様眼振 、 交代性眼振 がここに分類される。 先天性眼振 でみられる。 Japanese Journal |ket| zyd| tjw| iry| guv| wxo| zgw| pfw| ujl| tmv| asv| ihx| zdi| evo| vwp| uct| nxh| pqm| smb| hpa| gay| mzt| ccc| nvi| tmh| smt| imj| rnt| iih| cah| hfd| xkl| zyf| pqx| krr| ead| dck| xtr| wcd| xdq| nch| edi| awl| szl| mho| drn| qgc| kpj| cxb| mun|