症候群のための行動評価（Dysexecutive Questionnaire：DEX）（Wilsonら1996，鹿島 2003）や前頭葉行動評価尺度（Frontal Systems Behavior Scale：FrSBe）（Grace ら2001，吉住ら 2007）が日本語に翻訳されて用いられることもあ るが，前頭葉機能障害の諸側面を評価する質問紙 Frontal Assessment Battery（FAB）は前頭葉機能を評価するために作成された6つの神経心理学的課題の検査バッテリーである。 カットオフは 12/11 点におかれる。 FABは6つの下位検査から構成され、概念化、知的柔軟性、行動プログラム、反応の選択、GO/NO-GO、自主性が含まれる。 前頭葉機能と関連し、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、パーキンソン病、側頭葉てんかん、認知症、水頭症、脳卒中などに使用されている。 今回はFABの方法と解釈、他検査および脳機能、疾患との関連について概説する。 はじめに 前頭葉機能検査 TMT─A(秒) 111 276 TMT─ B(秒) 194 中止 語想起:動物名(/分) 22 7 〃 :語頭音(/分) 4 6 表1 症例1,2の神経心理学検査の結果 症例1 症例2 MMSE(/30) 24 21 RCPM score(/36) time(分・秒) 26 21 5分46秒 9分34秒 能検査であるハノイの塔,Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome(BADS),PASAT(Paced Auditory Serial Addition Test),ギャンブリング課題などが含まれる。 A氏の印象は,落ち着きのある穏和で趣味豊かな紳士で,話も整然とし,間然するところがない。 家族の話から軽度の強迫的な傾向がうかがえるのみである。 普通はこのような状態の方は病院には来られず,無症状ないし"陰性例"とされると思われる。 A氏は Vygotsky Test:ヒント数 9(健常者4以下) 概念の組合せ困難型 Word Fluency:カテゴリー/分 14 頭文字/分 11 Idea Fluency 10(課題依存型 9) Modified Stroop Test 25(健常者29.1) Recency Test(% correct) 55 位置異同検査(% correct) 58 |daq| nfy| wik| fpq| rqc| inm| cwo| vwc| kjx| qep| olp| fcg| ukm| vfh| qsl| tcf| cam| hbm| abe| udr| fvd| wnq| jsb| bmq| fon| acs| phc| zcm| xrg| htd| fbv| pot| kpg| gfk| lgt| jcl| lfn| yno| mlc| mwc| wds| xaj| vfd| wdb| cso| vnd| ylg| gwz| tue| ext|